「カーンザ」の密度の高い根系は、地中3メートルもの長さにまで成長するので、気温や土壌の変化に迅速に対応することができます。一年生植物の小麦は太い根に成長するまで生きながらえませんが、多年生穀物であるカーンザはその長い根で土壌にしっかりと根付くため、土壌が侵食されることもありません。

なぜビールなのか?

最初のきっかけは、私たちが折にふれて、おいしいビールを楽しんでいるからでした。しかしもっと深い理由は、パタゴニアの素材調達の歴史にあります。1996年に全てのコットン製品をオーガニックコットンに変更してから、私たちは農業について様々なことを学んできました。パタゴニア プロビジョンズの食材を調査する中で、出会った穀物とホップから作られるビールも、農産物のひとつです。

私たちは環境再生型農業にこそ、農業のみならず地球の未来があると信じています。この農法なら土壌の生物多様性を回復させ、二酸化炭素を閉じ込め、化学肥料や農薬を使わずに効率よく作物を育てることができます。ロデール研究所の研究者たちは、世界中の農地がオーガニックかつ環境を回復する農法に転換することで、十分な量の二酸化炭素を隔離し地球規模の気候変動を逆転させられることを発見しました。

カンサス州サリーナのランド・インスティテュートでは、30年以上にわたる品種改良を経て、多年生穀物「カーンザ」を開発し、この農法を飛躍的に進展させています。一般的な小麦は「一年生」で、1年経つと枯れてしまいますが、カーンザは何年も成長できる「多年生」。環境再生型農業にとってまさに理想的な穀物です。長い根と何年にも渡って育ち続けるという特長を持つため、畑を耕したり農薬を使ったりせずに育てることができるのです。さらに、従来の小麦に比べて成長に必要とする水の量が少なく、土壌の浸食を防ぎ、一年生穀物よりも多くの二酸化炭素を土壌に閉じ込めてくれます。そして期せずして、おいしいビールができることもわかりました。

1杯のビールで、地球を救う

そこで、私たちはオレゴン州ポートランドにあるホップワークス・アーバン・ブルワリーと共同で、カーンザを初めて商品化した「ロング・ルート・ペールエール」を製造、そしてそれに続く「ロング・ルート・ウィット」を作りました。ロング・ルート・ペールエールは、オーガニック二条大麦、オーガニック酵母、チヌーク、モザイク、クリスタルなどのオーガニックホップ、そしてカーンザを使って醸造されており、グレープフルーツのようなホップのフレーバーとバランスのいいモルトの風味に加えて、すっきりとしたドライな後味が楽しめます。ロング・ルート・ウィットは、伝統的なベルギーの白ビールをアメリカ北西部スタイルにアレンジしたさわやかな飲み口が特徴。オーガニック小麦とオーガニックホップにコリアンダーとオレンジの皮を加えて醸造した、さわやかながらも飲みごたえのある新しいクラフトビールです。

これらのクラフトビールが食物を育てて生産する手法を変えていく、大きな一歩になると私たちは信じています。

まずはビールから。ぜひお楽しみください。

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「カーンザ」について

私たちのビールの独特の風味(そして名前)は、カーンザと呼ばれる、新しく開発された穀物から来ています。 一年生小麦の親戚である「カーンザ」は、1万年かけて草が穀類に栽培品種化されたように、カーンザは、小麦の芽から栽培品種化された多年草です。

生態学的には、多年生穀物はより多くの栄養素と炭素を保持し、よりたくさんの雨水を利用することができるので、一年生穀物より優れています。カーンザは耕すことなく成長し、土壌浸食を防ぎます。有機物の半分は炭素なので、カーンザが収穫されても根は土に残り、土に炭素を加えます。

私たちは環境再生型の有機的農法を通じて、食のシステムを修復し、仲間を増やしていくことをミッションにしています。乾杯!