土壌由来のオーガニック基準
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土壌由来のオーガニック基準
ローズ・マーカリオ | 2017年10月6日
「オーガニック」認証が初めて認められてから約20年、栽培法を巡る論争は続いています。土で栽培される食料もあれば、大きなビルの照明の下で水耕栽培される食料もあります。どちらの栽培法にも理由がありますが、別々に分類することが重要です。
米国にオーガニックフードが実際に浸透し始めてきた1920年代以降、「オーガニック」という言葉は、遺伝子組み換え、あるいは農業用殺虫剤、化学肥料、着色料などの合成添加剤を使用せず、大地で栽培された食料のことを指して使われてきました。2002年に米国農務省が、オーガニックと表示できるものについて定めた基準を導入しましたが、何をもってオーガニックと言えるかという疑問と論争は延々と続いています。
オーガニック農家は、有毒な殺虫剤や除草剤によるダメージを受けていない土壌を頼りにしており、土壌、植物、太陽、水の見事な相互作用により、大地の神秘が私たちに恵みをもたらすことを知っています。私たちはその恵みを収穫して、食しているのです。そのような土壌で育った食料は栄養価が高くて美味しく、人間の体にもよく、環境へのダメージも少ないと考えています。カスタマーが買おうとしている商品は、そのような土壌で栽培されたものであることを、オーガニック表示は伝えているのです。
水耕栽培による食料は、大地ではなく、通常、大きなビルの屋内で照明の下、栄養液で育てられています。水耕栽培は、効率的かつ技術的に複雑な食料生産の方法であり、将来的な食料生産に大いに貢献するでしょう。
もし、政府が食料品に表示をすることでお客様の助けになりたいと考えているのであれば、土壌で栽培された食料を「オーガニック」と表示するのと同様に、水耕栽培で育った食料を「水耕」と表示してお客様に伝えるべきです。これらの栽培法はどちらも重要ですが、非常に異なるため、表示を区別して、お客様が食料品を選ぶのを手助けする必要があります。また、どちらも、現在行われている従来の農作業に比べると明らかに良い栽培法です。
皆さんが食料品を選ぶ際に、さらなる透明性が得られるようにしようではありませんか。オーガニックはオーガニック、水耕は水耕と区別すべきなのです。月末に行われるオーガニック基準委員会で、米国農務省にそれを嘆願することで、この20年にわたる論争は終わりを迎えることができるかもしれません。もしも自身のご意見があるという方は、2017年10月11日までにこちらへお寄せください。